太陽光パネルによって発電した電気は自宅での使用が可能で、日照時間が長い昼間は太陽光パネルによる発電量が多く、発電量が消費電力を上回った際には余剰電力が発生します。
太陽光パネルによって生じた余剰電力は、太陽光発電システム導入時にとり入れた売電メーターによって電力会社に売電することができると言ったメリットがあるのです。
太陽光パネルによる住宅用余剰電力の買い取り価格の現状は定格出力が10kw未満の場合、1kw/hあたり42円となっており、10kwを超える非住宅用では1kw/hあたり40円となっています。
太陽光パネルで得た電力の売電契約を居住地域で管轄する電力会社と取り交わせば、買い取り価格は契約時の価格で10年間適用されることとなり、太陽光パネルと他の自家発電システムとを併用して発電すれば、住宅用で1kw/hあたり34円、非住宅用で1kw/hあたり32円の買い取り価格が適用されるのです。
太陽光パネルは現在導入を検討している人が多く評判も高いことから、今後は太陽光発電をとり入れた発電方法の増加が見込まれるため、余剰電力の買い取り価格の相場が下がると予想されているのです。
そのため、太陽光パネルによる売電を検討している人は早めの導入が大切で、相場が下がる前により多くの余剰電力を売電するのも一策となるのではないでしょうか。
売電では、余剰電力を電力会社に売った際の記録を売電メーターが行ない、それとは逆に電力会社から電気を購入する買電が生じた際には、電力会社が備える買電メーターによって購入電力が記録されるシステムがとり入れられています。
電力会社から入金される売電料金と電力会社に支払う買電料金との関係は、双方のメーターによって確実に行なわれるため、売買行為を相殺することができません。
その背景には売電料金の指定口座への振り込みと買電料金の支払いが挙げられ、支払方法が双方で異なることから、売買において相殺が発生しない仕組みとなっているのです。
売電を行なう人にとってその収入を増やすことは肝要で、それを実現するためには節電を心がけることが収入増につながります。
太陽光パネルによる余剰電力を確実に維持するためには昼間の節電が最も適しており、消費電力を極力抑えることが重要となりますが、その他にも夜間に割安となる時間帯別電灯契約によって節電することも得策となります。
時間帯別電灯契約は、電力会社が設定する使用電気料金の単価を時間帯に応じて変更するシステムをとり入れた契約で、昼間の時間帯が高い分、夜間にそれを反映することから、日中自宅を不在している人に最も相応しい節電方法となるのです。