太陽光パネルによる住宅用太陽光発電システムを日本で最初に販売した京セラは、1975年に太陽光発電に関する研究と開発に着手し、化学燃料に代わるエネルギーを太陽光に託したところから、そのプロジェクトがスタートしました。
スタートから数年で得た多結晶シリコン太陽光パネルの量産化は世界初の成果となり、それを用いた住宅用太陽光発電システムの販売は、太陽光パネルの製造を手掛ける国内外のメーカーに新たな風を吹き込むものとなりました。
多結晶シリコンを全てのセルに使用した京セラの太陽光パネルは全11機種で、価格は4万5千円から10万8千円になります。
京セラでは太陽光パネルの一貫生産を行なっており、鋳造と呼ばれるシリコンの金属加工から太陽光パネルの出荷検査までの全工程を自社で行なっています。
また、品質やコストにおいても常に高いハードルを設けており、高品質の太陽光パネルをいかに安く作り、その利益を製品のプライスダウンに反映していることでも知られています。
そのため、京セラの太陽光パネルには、過酷な自然環境に対する優れた耐久性が高性能を維持していることから、太陽光発電において常にベストなコンデションが得られるとして好評を博しているのです。
その証とも言える千葉県佐倉市の京セラ佐倉ソーラーセンターの太陽光パネルは、1984年の開設以来28年の歳月が経過しているにも関わらずトラブルによる停止がなく、今日に至るまで太陽光発電のための稼働を続けているのです。